動物に利き手(肢)はあるのでしょうか?
近年、犬猫のなど動物の利き手(肢)についての研究が活発に行なわれているとのWeb記事を見ました。
さて、動物にも人と同じような利き手というものがあるのでしょうか?
京大の名誉教授である久保田競博士の著作『手と脳』に興味深い記述がありました。
人間の場合、左右の利き手により脳の機能局在が変わることがあり脳の形が非対称だそうです。
しかし、人間以外の動物の脳には非対称がないので「利き手」という言葉を使うべきではないと久保田博士は書いています。
米国の医学博士のジョン・ワレンが83匹の猫を対象に行なった課題実験では……
◎右肢を好むもの=20%
◎左肢を好むもの=21%
◎どちらも使ったもの=59%
学習の課題条件を変えたら、両肢を使い分けていたという結果が出たそうです。
また、R.コリンズのネズミを使った実験でも、同じような結果で利き手(肢)があるという結果は出なかったそうです。
高等動物である猿を対象とした実験でも、同じく利き手があるいう結果を導きだせなかったそうです。
科学の検査法は猛スピードで進化しているので、今後は新たな結果が出てくるかもしれませんね。
☆☆☆ ペットの健康グッズ&書籍はこちらからどうぞ ☆☆☆
http://iimono.shop-pro.jp/
JUGEMテーマ:わんこ
- 2020.01.16 Thursday
- 犬猫のアラカルト
- 10:27
- comments(0)
- -
- by Miporin